【キーンランドC】レンイングランド激走気配!大得意洋芝で大駆けだ

[ 2015年8月26日 05:30 ]

舞台は得意の洋芝。重賞初Vを狙うレンイングランド

 今週の札幌メーンはサマースプリントS第5戦「第10回キーンランドカップ」が行われる。3歳馬レンイングランドに激走気配が充満している。函館入りで体調が急回復した上に、腰がしっかりして新たに身に付けた末脚という武器にも磨きがかかってきた。得意の洋芝舞台でさあ重賞初Vだ。

【キーンランドC】

 災い転じて福となす。先行策で結果を出してきたレンイングランドは2走前・函館スプリントSで、両側の馬に挟まれる不運なスタート。ダッシュがつかず後方。万事休すか、と思われたが違った。鞍上の菱田は冷静に馬群で脚をため、直線狭いスペースから抜け出すとグングン伸びて3着。勝ち馬ティーハーフの異次元の脚には完敗だったが、2着のアースソニックとは鼻差の接戦を演じた。初の古馬相手に新機軸の差す競馬で堂々と善戦。甲斐助手は確かな手応えを感じている。

 「以前は腰が緩くて大きな体を持て余し、走り方もドタドタとしていた。それが、腰がしっかりとしてきてからは上体が起きて走れるようになってきた」

 500キロ超の迫力ある体つきでダートもこなすパワータイプ。瞬発力は譲るが、しぶとさの生きるタフなコースでは持ち前の底力が生きてくる。ならば時計勝負の前走アイビスSD(8着)は度外視可能だ。

 その前走後に“夏負け”の症状が見られたため、早めに気候の涼しい函館に移して調整。ここ目標に状態面の立て直しを図った。効果はてきめん。入厩後2、3日ほどで症状は治まり毛ヅヤも良化。20、23日と精力的に時計を2本出すなど調子を上げてきた。先週木曜には函館Wコースで馬なりのまま5F71秒0~1F13秒0と軽快な身のこなしを披露。「体が柔らかくて、いいキャンターをしている」と好感触を得ている。

 実績よりも勢い、成長力がモノをいう夏のスプリント決戦。新たな武器になった末脚を味方に大駆けのムードが漂う。

 「力のいる洋芝はこなせる。雨が降ると滑ってしまうので駄目だが、良馬場でできれば楽しみです」

 甲斐助手は馬場に注文を付けたものの、その表情はにじみ出る野心を隠しきれていなかった。

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2015年8月26日のニュース