【新潟2歳S】逸材タニセンビクトリー、レコルトに続け!

[ 2015年8月26日 05:30 ]

前走完勝のタニセンビクトリー

 新潟では来年のクラシックを占う「第35回新潟2歳S」が行われる。タニセンビクトリーは快勝した2戦目の福島未勝利戦(芝1800メートル)で非凡な脚力を見せた。3角先頭で2着に3馬身差完勝。勝ち時計1分48秒5は2歳コースレコード(1分48秒2=ディアイッセイ)に0秒3と迫る優秀な時計。新馬戦V組に注目が集まりがち!?な新潟2歳Sだが、優勝資格を備えた逸材だ。

 1番人気に堂々と応えた快勝劇に、堀井師は笑顔で振り返った。「確かに強かったね。時計も速かった。新馬戦(2着)でハナに行ったのでどんな競馬をするかな?と思ったが、途中から動く味のある競馬。自由自在に動けるのがいい」

 さかのぼれば、新馬戦(2着)も敗れてなお強し。ヒプノティストに3/4馬身差されたが、パタッと止まらなかった。指揮官は「東京の長い直線であれだけ頑張ったのだから持続力もある。東京と新潟外回りは似た形態。レースはしやすいと思う」と手応えを得ている。

 堀井厩舎にとって、新潟2歳Sは忘れられないメモリアルレース。福島新馬戦→ダリア賞で2連勝を飾った04年マイネルレコルトは新潟2歳Sで無傷3連勝。同年朝日杯FSで厩舎初のG1制覇につなげた。「レコルトに続ければいいね。新潟外回りなら、テンはそう速くならないはず。(1800メートルからの)1F短縮でも好位で運べると思う。放牧から帰厩後もいい動きで楽しみ」と同師は熱い期待を寄せた。

 父ハーツクライの代表産駒ジャスタウェイは新潟新馬戦1着→新潟2歳S2着から、世界に羽ばたいた。血統的にも初の新潟はOKだ。レコルトが歩んだ道はG1馬の道。ビクトリーが11年前の再現を果たせば、来春クラシックロードも見えてくる。

続きを表示

2015年8月26日のニュース