【北九州記念】ビッグアーサー G1で勝負するための“ステップ”

[ 2015年8月21日 05:30 ]

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、北九州記念でビッグアーサーに騎乗する藤岡康騎手を直撃した。

 ――ビッグアーサーですが前走(水無月S1着)はプラス6キロの526キロ。

 藤岡康 返し馬の動きからも少し余裕残しの体つきかな?という感じは受けました。

 ――スタートから少し押していく形。

 気持ち太かったせいかいつもよりモサッとした感じのスタートになってしまいました。その分、ポジションを取りにいかないといけなくなってしまいました。

 ――早めに抜け出したが本当はもう少し我慢したかった?

 我慢できるに越したことはありませんでした。でも、能力が高い馬であることは分かっていたし、ここから行っても大丈夫と思って先頭に立たせました。

 ――さすがに最後は詰め寄られた。

 道中、ハミをかんだ分とゴール前は坂もありますからね。それでもしっかりと勝ち切ってくれました。着差以上に強い内容だったと思います。

 ――今回は重賞でペースが速くなればかえって競馬はしやすくなる?

 そうだと思います。とにかく課題は折り合いなので、上のクラスになるほどそのあたりは走りやすくなると思います。

 ――最終追い切りは兄の佑介騎手が乗って坂路で4F53秒8。

 僕自身は中間ノータッチですが、追い切りに乗った兄からは具合は良さそう、と聞きました。前走時より絞れているみたいです。

 ――余計な馬具を使用していない感じですが、乗りやすい?

 オンオフがはっきりしたタイプなのでスイッチが入るとピリッとするけど、普段はおとなしいし素直な馬。特にクセもないし乗り難しい感じもありません。

 ――ハンデは55キロ。

 準オープンを勝ったばかりとはいえ、5戦5勝という成績なので、正直もう少し背負わされるかと思っていました。このくらいなら許容範囲だと思います。

 ――将来はG1で勝負したい馬?

 ゆくゆくは大きいところを狙いたい馬。そういう意味ではここは先へつなげながらもしっかり結果を出せるように乗らなくてはいけないと考えています。

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2015年8月21日のニュース