【宝塚記念】デビュー2年目松若 デイヴィスとのコンビで初G1

[ 2015年6月24日 05:30 ]

坂路で軽めの調整をしたレッドデイヴィスと松若風馬騎手

 デビュー2年目ながら今年29勝を挙げ全国リーディング18位につける松若風馬(19)が、レッドデイヴィスとのコンビで初G1に挑む。「決まった時は、ビックリしたし、うれしかった。こんなに早くG1に乗せてもらえるなんて」と頬を緩ませた。

 師匠の音無師も「これがいい経験になれば」と送り出す。昨年は新人最多の47勝を挙げたが、快記録の陰には師の並々ならぬバックアップがあった。なじみの薄い関東の調教師にも「うちの騎手を乗せてやってください」と頻繁に声を掛け、他厩舎の馬で結果が伴わなければ「次もお願いします」と頭を下げて回ってくれた。「先生がいつもフォローしてくださっている。その気持ちに応えたい」と恩返しを誓った。

 23日もデイヴィスにまたがり坂路をキャンター。「日頃から乗っていますが、癖のない馬です。7歳なのに動きが軽く元気がいい」と上々の感触。脚部不安で順調に使い込めない時期もあったが、3歳時にはシンザン記念でオルフェーヴルを撃破するなど、能力は折り紙付きだ。

 勝てば、武豊の19歳7カ月23日(88年菊花賞、スーパークリーク)、19歳8カ月20日の江田照(91年天皇賞・秋、プレクラスニー)に次ぐ3番目の年少G1優勝記録。「いつも緊張する方だけど、今回は楽しみなんです。感謝の気持ちを持ちながら、このチャンスを生かしたい」。自然体で夢舞台に立つ。

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2015年6月24日のニュース