【宝塚記念】カレンミロティックが好走する2つの条件

[ 2015年6月24日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=23日】カレンミロティックに、“もう一丁”を期待する穴党は多い。昨年は3番手からゴールドシップに唯一食い下がる力走を見せ2着。9番人気の低評価だったことで馬連は8990円、3連単は25万1440円の高配当に。前走の天皇賞・春は直線に向いて一瞬押し切ってしまうかのシーン。最後に力尽きて3着に転落したが、3連単は23万6300円。穴党にとってはまさに“神”のような存在。オサムも目の色を変えて平田厩舎を訪ねたが、担当する高阪助手のトーンは意外にも低かった。なぜか?

 「天皇賞は“さすが蛯名さん。勝ち方を知っている”という競馬。仕掛けが早かったとか言われますが、悔いはありません。しかし今となっては散水の影響や枠順も含め、あれが最大のチャンスだったような気もします」

 目イチの仕上げで臨んだ天皇賞。7歳馬にあれ以上の上積みを望むのは酷か。さらに前走後は軽い熱中症も認められ、2週前の時点では追い切りの動きがさえなかったのも事実。

 もちろん、だからといって簡単に“消せる”馬ではない。1週前追い切りの坂路では4F52秒6~1F12秒9で動き、再浮上の気配を漂わせていた。高阪助手は言う。「しんどくても絶対に手を抜かない。最後まで頑張り抜くのがこの馬なんです」にジンときた。きょうの最終追い切りには蛯名が駆け付け、感触を確かめる。前向きなコメントが聞けるようなら、“もう一丁”があるかも。

 最後に高阪助手は好走する2つの条件を教えてくれた。まず1つ目は「追い切りでジョッキーが乗って舌を出してなかったら」。なるほど先週は追いだされてから舌が出ていた。2つ目は「いつも金曜の朝に乗った感触で、いいか、そうでないかが分かるんです」とも。なるほど。金曜の朝にあらためて最終確認すればミロティックの取捨が判断できるということか。ん?金曜じゃ、もう印を打ち終わってるやん!

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2015年6月24日のニュース