【ユニコーンS】クレッセント 清水久師、ひと叩きで「粘り増す」

[ 2015年6月19日 05:30 ]

清水久師

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、ユニコーンSにアキトクレッセントで挑む清水久師を直撃した。

 ――アキトクレッセントは芝でデビューしましたがダートに路線を変えてから頭角を現してきました。

 清水久師 芝が全く駄目ということではありません。ただ切れ味に欠ける面があったのでダートを使ったら思った以上に走ってくれました。

 ――前走(青竜S3着)は芝スタートでも好ダッシュを見せた。

 さらに二の足も速かったので逃げる形になりました。

 ――前々走(昇竜S1着)時よりもむしろ前半は力まず走れていたように見えました。

 折り合ってスムーズに運べたと思います。おかげで直線では後続を待つくらいの手応えが残っていました。

 ――一度は完全に振り切ったかと思えるシーンもありました。

 力は100%出し切れたと思います。ただ東京競馬場は直線が長いので、さすがに最後はつかまってしまいました。

 ――今回も同じ東京のダート1600メートルです。

 前走はひと息入っていました。それに対し今回はひと叩きされて挑む形。その分、息はできているので粘りも増してくるはず。

 ――前走後の調整過程は?

 放牧には出さず厩舎でじっくり乗り込んできました。メンバーはそろうけど、先手を取れればしぶといし、そうできる状態には仕上がっています。

 ――右回りは2戦2勝なのに対し、左回りは5戦して1勝しかしていませんが、不安はありませんか?

 全くありません。戦績だけを見ていると確かにその通りです。でも、実際にはむしろ左回りの方がスムーズに手前を替えるくらい。左右の回りは心配材料にはなりません。

 ――2戦連続で東京への輸送になる点はどうでしょう?

 輸送は慣れており、イレ込んだりということがありません。気性的にもキツいところがないし、大丈夫だと思います。

 ――2歳秋のデビュー時が492キロで、前走時が490キロ。馬体重だけを見ているとあまり成長がないように感じますが?

 デビュー前から完成度の高い体の持ち主でした。その分、大きく成長した感じはありませんが、馬っぷりの良い馬なので問題ないでしょう。

 ――となると期待も膨らむ?

 もちろん。持ち前のスピードを生かせる競馬になれば、ここに入っても好勝負できると信じています。

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2015年6月19日のニュース