【NHKマイルC】マテンロウハピネス頂点へ上昇!スカイに続け!

[ 2015年5月8日 05:30 ]

2戦連続中1週も好状態に仕上がったマテンロウハピネス

 「第20回NHKマイルC」の出走馬が7日、決まった。08年の覇者ディープスカイを手掛けた昆師がマテンロウハピネスを送り込む。中1週続きでも出来落ちは一切なし。持ち味の先行力と粘り強さをフルに生かす構えだ。なお、同レースの枠順は8日に確定、馬券は9日から発売される。

 トライアルの惨敗をバネにして、すぐに軌道を修正してきた。マテンロウハピネスは優先出走権を狙って参戦した2走前のニュージーランドTで12着。同型の存在もあって初めてハナを切れず、もまれ込む厳しい展開で最後は余力が残っていなかった。その時点で賞金ボーダーが高くなることがハッキリしていた3歳マイル王決定戦。賞金900万円のままでは絶望的な状況だった。そこで中1週で橘Sに参戦。他馬がハナを切る構えを見せるとスッと控えて、慌てず騒がず。好位からしっかり伸びてゴール前は末脚勝負で迫るブラヴィッシモとの大接戦をモノにして賞金加算に成功した。仮に2着に敗れていれば、ここは除外対象。大きな鼻差になった。昆師が前走を振り返る。

 「ああいう競馬ができるのはセンスがいいから。2走前は崩れたけど学習能力の高さを示してくれた」

 かつて昆師が手掛けたディープスカイは08年NHKマイルCを制して、日本ダービーで2冠制覇を達成。ここは偉大な先輩が通った道で、この馬自身はこの一戦を春の大目標にして経験を積んできた。ニュージーランドTで優先出走権を確保できなかったことで2戦連続の中1週。タイトなローテになったがトレーナーは一切、心配していない。

 「前走後も疲れはないし体つきなんかもむしろ太いくらい。中1週続きになるけど全くこたえていない。この馬はどこに行ってもカイバをしっかり食べる。そうじゃないと、こんなローテで使えないよ」

 振り返れば今年1月に中京(芝1400メートル)で新馬戦を7馬身差の圧勝。好メンバーの平場500万で2勝目を挙げたのも中京(芝1600メートル)だった。「左回りで2戦2勝と結果を出しているのは大きい」と昆師。逃げ馬不在ならハナ、他馬が行けば好位からと脚質に幅が出たのは好材料だ。東京マイル攻略へ。そのイメージは出来上がっている。

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2015年5月8日のニュース