【マイラーズC】フィエロ“初騎乗”戸崎「乗りやすい」

[ 2015年4月23日 05:30 ]

坂路でトーホウストロングと併せて追い切られたフィエロ(手前)

 安田記念の前哨戦「第46回マイラーズC」の追い切りが22日、美浦、栗東トレセンで行われた。成熟したフィエロが坂路で躍動感ある動きを見せた。

 最終追いは美浦から戸崎が駆けつけ初コンタクト。1週前と同じくトーホウストロング(7歳1600万)と併せ4F54秒4。しまい重点に鞍上が乗り味を確認するようにピッチを上げると、残り1Fで手前を替えてスイッチが入った。低い重心から体を丸め込むようにグンッとギアを上げると、ラストは12秒3を計時。僚馬を3馬身追走から余力十分に1馬身突き放した。戸崎は手応えの良さを伝える。

 「最後までしっかりとやった。息はできていたし、パワフルな動きで感じは良かった。乗りやすくて、どんな競馬でも対応できる。その強みを生かせれば」

 早くから期待されながらも体質面の弱さがありデビューは3歳7月。その後も無理使いをせず、成長を促しながら、慎重に調整を進めてきた。今年6歳だがキャリアはわずか13戦。競馬でのダメージがない分、体つきは若々しく伸びしろも大きい。藤原英師は悲願の戴冠へ力を込める。

 「じっくりと仕上げたことで、以前に比べて思うような調整ができるようになった。今年こそ大きなタイトルを獲らせたい」

 レース同日には“後輩”ステファノスが福永とコンビを組み、香港・クイーンエリザベス2世C(シャティン)で海外G1初Vを狙う。同厩舎による日本&香港での同日重賞VはJRA史上初の快挙、偉業達成に向け、淀から“Vバトン”をつなげてみせる。

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2015年4月23日のニュース