“夢は馬主”新たな道進む脇田騎手の後押しを

[ 2015年3月13日 05:30 ]

引退式での脇田創騎手

 【地方競馬です!!】11日、船橋で行われた引退式に青々とした丸刈りで登場し、ファンの度肝を抜いた脇田創(はじめ)騎手(30=船橋・玉井昇)。「湿っぽいのは俺らしくない。思いついたのが断髪式。10日の夜にそりました」と満面の笑みで話した。常に仲間やファンを気遣い、盛り上げ役を買って出る脇田騎手らしい演出。記者も遠慮なくジョリジョリ頭の感触を堪能した。直前まで感じていた寂しさがツルリンと滑り落ちた気がした。

 14年は自己最多の35勝。習志野きらっとスプリントでも3着。もっとやってほしいと思うが昨年12月、通算200勝を挙げた時には引退を決めていたという。「ジョッキーは自分の夢だった。もっとやれる部分があったかもしれないし、続ける選択もあった。ただ、ダラダラするのは嫌。自分としてはやり切ったと納得している」。30歳の節目にサラリーマンに転身する決断をした。考え抜いたからだろう。思った以上にスッキリした顔をしていた。

 引退後は高校卒業の資格を取るなど、やることが山積み。競馬からは離れるが「しっかり仕事をして、今度は馬主になるのが新しい夢」と目を輝かせた。まだ浦和(23~27日)での騎乗もある。きっちり騎手・脇田のラストを見届け、新たな道に進む背中を思いっ切り押そうと思う。 (秋田 麻由子)

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2015年3月13日のニュース