【阪急杯】リチャード コパノ旋風再び!鞍上・豊でリッキーに続け

[ 2015年2月26日 05:30 ]

武豊と最終追い切りを行うコパノリチャード

 高松宮記念連覇へ向け始動する昨年覇者コパノリチャードが、躍動感ある動きを見せた。最終追いは武豊を背に坂路単走。テンはゆったりと入り、しまいを伸ばす内容で4F51秒3。徐々にピッチを上げると、ラストは弾むようなフットワークで馬なりのまま12秒5を刻んだ。鞍上は納得の表情で振り返る。

 「そんなにやるつもりはなかったが動いたね。ラスト2F目(11秒9)から引っ掛かっていたが、状態は悪くない。脚質的に開幕週の馬場はプラスになるし、湿った馬場も問題ない。楽しみですね」

 前走の阪神Cは大外枠からの発走で、道中は行きたがる面をなだめるように3番手外を追走。逃げ馬にとって前に馬を置くことは必要以上に闘争心をかき立て、スムーズな競馬は望みにくいが、最後までしぶとい粘りで鼻差2着の接戦を演じた。武豊は「単騎で逃げるのが理想だろうけど、あのポジションで力のあるところを見せてくれた」と手応えをにじませる。その後は短期放牧を挟み昨年と同じローテーションでここに照準を合わせた。宮師も充実ぶりをアピールする。

 「先週もしっかりとやって、ここまで予定通りに調整できた。前走は道中のタメも利いていたし満点の内容だった。冬場はいい馬。本番に向けて弾みをつけたいね」

 “風水パワー”も大きく後押しする。先週のフェブラリーSはリチャードと同じオーナーであるDr.コパこと、小林祥晃氏所有のコパノリッキーが史上初の連覇を達成。昨年も同レースをリッキーが16番人気で制し、その後はリチャードも負けじと阪急杯、高松宮記念と連勝を決め“コパノ旋風”を巻き起こした。今年G1初戦を飾り勢いに乗る武豊も「リチャードも続いてほしいね」と2週続けての重賞制覇へ力を込める。

 阪神は【2・2・0・2】と実績あるコースで鉄砲駆けも利くタイプ。頼もしい鞍上を背に今年もスプリント路線をけん引する。

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2015年2月26日のニュース