【フェブラリーS】ハッピースプリント 3頭併せで4馬身先着11秒7

[ 2015年2月19日 05:30 ]

暗闇の中、馬場入りするハッピースプリント

 G1全日本2歳優駿制覇、南関東クラシック2冠(羽田盃、東京ダービー)など地方を代表する強豪ハッピースプリントが大井競馬場で抜群の瞬発力を披露した。

 本馬場開門から30分後の午前2時半、しとしと雨が降る中、鹿毛の好馬体が姿を現す。同厩の格下馬2頭(C2級)との3頭併せ。5、6馬身先行させ、徐々に差を詰めると386メートルの直線まで我慢。1Fはしっかりと馬体を併せ、ラスト1Fで気合をつけられると11秒7の切れを発揮して4馬身突き放した。はじき出した時計は5F63秒1。想定通りの内容に森下淳平師は「いい動きだった。大きな上積みこそないが、いい意味で前走時と変わらないコンディション」と歯切れ良く語った。

 G1・JDD鼻差2着後の秋初戦は南関重賞でまさかの5着。春の激戦のダメージが大きく、再び中身が伴うのに時間を要した。それでもG1の東京大賞典、川崎記念でホッコータルマエの連続4着。師は「並足など普段の動きにもいい粘りが出てきた」と良化の手応えをつかんでいた。この日、手綱を取った佐藤幹厩務員も「他馬とは1完歩の大きさが明らかに違う馬。ストライドは良くなっている」と振り返った。

 中央G1初挑戦の今回は陣営が適性が高いと考えているマイル。「2000メートルだと最後の1Fの脚色が鈍る。先々はこのレベルでやっていける器。力を出せる距離。現状でどこまでやれるか不安もあるが期待もある」と師。99年メイセイオペラ(岩手)以来、史上2度目の地方馬Vも決して夢物語ではない。

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