【根岸S】1番人気エアハリファ直線一気!馬群こじ開け重賞初制覇
1着馬にG1フェブラリーS(22日、東京)への優先出走権が与えられる「第29回根岸S」が1日、東京競馬場で行われ、三浦皇成騎乗のエアハリファが1番人気に応え重賞初制覇を飾った。
【レース結果】
三浦の大胆騎乗が光った。好スタートを切ったエアハリファを、すぐに手綱を押さえてポジションを下げた。道中は10番手追走。直線入り口では先頭を走るグレープブランデーとは8馬身差。残り200メートルでゴーサインを出すと、馬群から瞬時に抜け出し先頭へ。大外からワイドバッハが強襲したが、1馬身リードを保ったままゴールに飛び込んだ。
三浦は喜びを抑えながら「前走(武蔵野S2着)は1番人気で勝てなかったので、今回は落とせない一戦だった」と口を開いた。武蔵野Sを勝ち切れなかったために、12月のG1チャンピオンズCを除外となっていたのだ。再度巡ってきたチャンスに「またがった瞬間から、今までで雰囲気が一番良かった。いろいろと考えていたが、馬を信じていこうと思った」と信念を貫いた騎乗が、極上の切れ味を引き出した。
見守った角居師は「ここまで強いとは。何であんなに(ポジションを)下げるの?と思ったけど…」と目を丸くした。6歳でつかんだ重賞初制覇。「ようやく、ここまでたどり着いた。オーナーが無理遣いせず成長を待ってくれた。安定して調教ができるようになってきたのが良かったんでしょう」と成長力を褒め称えた。
層の厚いダート戦線は出走することすら難しい。ワンチャンスをしっかりモノにして、今回は堂々とG1フェブラリーSへ進む。角居師はコンビ継続を明言。それを受け、三浦は「東京のマイルはベストのコース。毎回、楽しみなくらい成長してくれている馬。この先も、さらに成長してくれるでしょう」と気合十分。中央G1制覇は三浦にとっても悲願。これ以上ないパートナーとともに、大舞台へ挑む。
◆エアハリファ 父ディスクリートキャット 母チェズラフェイム(母の父アフタヌーンディーライツ)牡6歳 栗東・角居厩舎所属 馬主・ラッキーフィールド 生産者・米ウィンチェスターファーム 戦績18戦8勝 総獲得賞金1億9946万9000円。
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