【AJC杯】ゴールドシップ早くも始動!有馬3着後も順調乗り込み

[ 2015年1月20日 05:30 ]

15年最大の目標、宝塚記念3連覇に向け始動するゴールドシップ

 「第56回AJC杯」にG1・5勝のゴールドシップが早くも登場する。1月の極寒期にトップホースが参戦してくるのは珍しいケースだが、凱旋門賞(14着)から有馬記念(3着)というローテーションにゆとりがあるための出走。もちろん陣営に“叩き台”のイメージはなく、春の大目標の宝塚記念へ向け、15年の始動戦には必勝態勢が整いつつある。

 ゴールドシップが今年初戦を最高の状態で迎える。有馬記念3着後、放牧に出さず在厩してこのレースを目標に調整されてきた。暮れのグランプリはスローの瞬発力勝負で流れが向かなかったが、勝ったジェンティルドンナと0秒1差の接戦。実績に恥じないレースぶりで地力の高さを示した。王者復権へ、担当の今浪厩務員は力を込める。

 「前走の疲れはなく元気いっぱい。(いい頃の)うるさいシップに戻ってきた」

 その1週前追いは完全復活を告げるパフォーマンスだった。CWコースで3頭併せ。僚馬2頭を5馬身追走して6F77秒4。ラスト1F12秒4の猛時計でワールドダンス(4歳1000万)を7馬身、アドマイヤランディ(4歳1600万)は9馬身突き放してフィニッシュした。

 このレースを15年の始動戦と発表したのは今月3日。須貝師は「レース後も元気だし(放牧に)出しても仕方ないからね。中山(すべてG1で【2・0・2・0】)の馬場は合っているので」と説明した。年明けの早い時期に一流馬が出走してくるのはまれなケースだが、昨秋の凱旋門賞(10月5日)から有馬記念(12月28日)までのゆとりあるローテーションを考えての出走だ。今春の大目標は3連覇が懸かる宝塚記念(6月28日、阪神)。ただ、出否は未定ながら登録するドバイシーマクラシック(3月28日、メイダン)も視野に入れている。15年は芦毛の怪物から“世界の怪物”へ――。新伝説がここから幕を開ける。

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2015年1月20日のニュース