【有馬記念】ジャスタウェイ万全!JCより良化、ラスト12秒9

[ 2014年12月25日 05:30 ]

福永を背に坂路で併せ馬を行ったジャスタウェイ(左)は軽快な動きを披露

 目を見張る上昇度。ジャスタウェイの最終追いは坂路でエーデルグランツ(3歳500万)を4馬身先行させ、残り1Fで馬なりのまま突き放した。1馬身先着しての4F54秒9、12秒9。2週連続でまたがった福永は「時計、内容とも指示通りの動き。ジャパンC(2着)の時より馬の張りがいいし、体にも実が詰まっている。先週より今週の方が良かった」と表情が自然に緩んだ。

 前走JC時にも追い切りにまたがったが、僚馬に先着を許す“らしくない”動きだった。だが、レースでは仏遠征帰りを感じさせない内容で2着。福永は「調教は全然良くなかったけどね。でも当日の返し馬の感触は悪くなかったし、思った以上に頑張ってくれた」と地力を再認識した。良化途上でも大崩れしないあたりが“世界ランク1位”。

 「性格は凄く真面目。どんな時でもきっちり走ってくれる」と評価する。「本来の動きに戻った」と言う今回、福永の胸には「今まで男馬のトップホースでJC、有馬記念に臨めることはそうなかった。そういうものをプレゼントしてくれたのがジャスタウェイだから」とラストランに向けて期するモノがある。

 中山芝2500メートルは決してベストの条件ではない。須貝師が「距離延長がどうか」と口にすれば福永も「東京と中山、どちらがいいかと言われれば東京だろうね」と冷静に分析する。それでも両者は「状態の良さでハネ返してくれる」と信じており、むしろ手応えをにじませていた。ドバイデューティフリーで世界を制した誇りを胸に――。引退レースで、最高の輝きを見せてもらおう。

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2014年12月25日のニュース