【有馬記念】昨年G1・3勝も今年未勝利…マンボの復活が見たい

[ 2014年12月25日 05:30 ]

坂路単走で追い切るメイショウマンボ

 【G1ドキュメント=24日】陣営の思いは“もどかしい”のひと言に尽きる。昨年はG1・3勝を挙げて最優秀3歳牝馬に選出されたメイショウマンボ。しかし今年は5戦してまさかの未勝利。春はヴィクトリアマイル2着で意地を見せたが、秋は2戦連続して2桁着順だ。今年3月、定年で引退となった父・明弘氏からマンボを引き継いだ飯田祐史師は悔しさをあらわにする。

 「この秋は何が良くないのか分からなくて。結果は出ていないけど、調教は動いているんです。(馬の)気持ちの面で思うところがあるし、こっちの持っていき方が駄目だったのかもしれません」

 打開策は1週前追い切りに見て取れた。CWコースで大久保龍厩舎のラヴァズアゲイン(5歳500万)とびっしり併せ馬。いつもは抜け出して気を抜くが、攻め駆けするパートナーを得たことで、しまいまでしっかり負荷を掛けられた。

 「大久保龍志厩舎にお願いして、動く馬と併せました。最後までしっかり併せることができましたね。さすがに直後は少しカイ食いが落ちたけれど、いい追い切りができたと思います」

 この日の最終追いは坂路単走で4F56秒0~1F12秒8。この馬としては地味な時計だが、全ては計算通りだ。「輸送があるし、しっかりカイバを食べさせて行きたいので、まだまだいけるところで、やめておこうと思いました」。指揮官は満足そうに笑みを浮かべる。

 ファン投票では第12位。近況を思えば“大健闘”と言える。「今年の成績であの順位だから応援していただいているなと思うし、同時にもう少し走らせることができていれば、もう少し上の順位だったのに…とも思います。僕も調教助手も担当者も考えてやっているし、先々に向けて兆しを見せてほしいですね」

 寒風吹きすさぶ中、それを吹き飛ばすような熱い思いが岡崎に伝わった。能力を出し切れば、牡馬相手でも大きく見劣ることはないはず。グランプリでの劇的復活があっても驚けない。

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2014年12月25日のニュース