【天皇賞・秋】イスラボニータ 吉田社長“二千メートルなら通用”

[ 2014年10月28日 05:30 ]

 同じ3歳世代同士で未知の長距離に挑むのか、実績ある中距離で未対決の古馬に挑むのか。イスラボニータ陣営は菊花賞と天皇賞・秋の二者択一で熟考を重ねた末、後者を選んだ。

 生産者の吉田照哉・社台ファーム社長は「最終的に距離適性が決め手になった。フジキセキ産駒だけに3000メートルにはどうしても不安が拭えない。その点、2000メートルなら古馬相手でも通用すると判断した」と明かす。栗田博師は「距離、コース適性、古馬より2キロ軽い負担重量(56キロ)とともに、ひと夏越しての成長力で古馬の胸を借りたい」と語る。

 サラブレッドにとって、3歳夏は急成長期。「首差しがたくましくなってきた」(栗田博師)という馬体の成長だけではない。「今秋になってダクも踏めるようになった。それだけ落ち着きが出てきた」と同師は話す。セントライト記念も落ち着いたレース運びから、ノーステッキで楽勝した。心身共に成長して迎える3歳秋の陣。史上4頭目となる3歳馬の盾獲りへ夢が広がる。

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2014年10月28日のニュース