【スプリンターズS】充実7歳マヤノリュウジンつき抜けろ

[ 2014年10月3日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=2日】前日に最終追い切りを済ませた出走各馬はこの日、軽めの調整となった。柏原は追い切り翌日の気配を確かめるべく厩舎回り。庄野厩舎では運動で体をほぐすマヤノリュウジンを庄野師がチェックしていた。

【スプリンターズS】

 「追い切ってからもひどくイレ込んでいる感じはないし、落ち着きがある。体も維持しているよ」

 トレーナーの口ぶりから状態の良さが伝わってくる。実際、水曜の坂路追いが絶好の動きだった。ラスト11秒9は超抜の伸び。前半のペースをセーブしたとしても、あれだけの時計を簡単に刻むことはできない。今夏は休み明けのCBC賞からバーデンバーデンC、UHB賞の2連勝を経て前走・セントウルSが5着。輸送と実戦を重ねてもヘコたれることがなかった。普通なら、そろそろ夏の疲れが出る頃。それが一切ないのは芯の強さが備わったからだ。

 「以前は脚元が弱くて2、3回使えば休ませないといけなかった。それが今はコンスタントに使えるようになっている。7歳でも体の張りがいいし、元気。若い頃のヤンチャな面が解消して、普段から落ち着きが出てきたのが大きい」

 昨年のこのレースは好位で立ち回って15番人気3着と高配当メーカーになった。あれから1年がたち、しまい勝負のスタイルを確立。「前走は阪神開幕週の速い流れで付いて行けなかったけど、よく伸びてきた。あの経験が今回につながらないかな」。スピード自慢がそろう頂上決戦。先行馬の脚色が鈍れば…。ズドンと突き抜けても不思議ではない雰囲気が漂っている。

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2014年10月3日のニュース