“つながり”がもたらした渡辺師ユーロの初重賞V

[ 2014年10月3日 05:30 ]

9月の東京記念を制したユーロビート

 【地方競馬です!!】ユーロビート(セン5)がTCK前開催のS2東京記念(9月15日)を勝ち、初重賞を手にした。昨年から中央準オープンで好勝負を繰り返し、何の不安もない状態で大井へ移籍。春の南関古馬王者サミットストーンを堂々と破った。渡辺和雄師(42)は「レース後もケロっとしていてダメージもほとんどなかった」と能力の高さにあらためて驚いた。すんなりと次走は埼玉新聞栄冠賞(8日、浦和)と決まった。

 師にとっても初の重賞タイトル。13年報知ASC2着(アドマイヤシャトル)など惜しいレースはあったが、22度目の挑戦でつかんだ大きな1勝。開業から約6年半。最も大事にしていることを聞くと「人と人のつながり。どの世界でも結局はそうだと思います」。競馬の主役は馬だが、その馬のコンディションを的確に把握するには厩舎スタッフ、騎手の協力が欠かせない。結局は人との関係が重要になっていくのだ。

 ユーロビートは外厩(ミッドウェイF)だが、制度導入以前から師は同ファームとつながりがあり、頻繁に足を運び続けてきた。これも人とのつながり。「おっとりしていた馬が、だいぶ気合を表に出すようになってきた」。南関のエース候補。今度はどんなパフォーマンスを見せるか。

 (池田 裕文)

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