顕彰者表彰式 岡部氏ら殿堂入り「ルドルフは衝撃的だった」

[ 2014年9月30日 05:30 ]

JRA顕彰者表彰式に臨む(左から)河内洋、柴田政人、松山康久、後藤正幸JRA理事長、伊藤雄二、郷原洋行、岡部幸雄の各氏

 中央競馬に多大な功績を残した顕彰者の表彰式が29日、JRA60周年記念式典として東京競馬場で行われた。騎手部門では歴代2位のJRA通算2943勝、G1・37勝(海外含む)を挙げた岡部幸雄氏(65)ら4人、調教師部門では83年3冠馬ミスターシービーを管理した松山康久氏(71)ら2人が殿堂入りを果たした。

 約300人の出席者から祝福を受けた岡部氏は「騎手を38年間続けられて幸せ。シンボリルドルフは私なんかが乗ってもいいのか、と思うほど衝撃的な馬だった」と振り返った。05年引退後はJRAのアドバイザー役を務めながら琉球競馬の騎手としても活躍中。「馬を大切に。愛情を注いでほしい」と語っていた。殿堂入りした6人のブロンズ盾がJRA競馬博物館(東京競馬場内)に展示される。

≪騎手部門≫

 ▼柴田政人氏(66=現調教師)ダービー19回目の騎乗となったウイニングチケットでようやく勝てたのが一番の思い出。

 ▼河内洋氏(59=現調教師)騎手27年目にアグネスフライトで初優勝したダービーが忘れられない。武豊君のV3を鼻差で阻止して憎まれたが、後がないので必死だった。

 ▼郷原洋行氏(70)別に腕力があるわけでもないのに、剛腕と呼んでもらった。ウィナーズサークルのダービー制覇は松山康久先生に感謝している。

≪調教師部門≫

 ▼松山康久氏(71)(故・松山吉三郎師と共に)親子で殿堂入りできてとても光栄。ミスターシービーは私の競馬の教科書だった。

 ▼伊藤雄二氏(77)やり残したことはたくさんあるが、ウイニングチケットのダービーでは柴田政人君が興奮させてくれた。

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2014年9月30日のニュース