【京成杯AH】ギャラント闘魂注入!初重賞&サマーマイルS逆転Vへ

[ 2014年9月11日 05:30 ]

坂路で追い切る(左から)サトノフェラーリ、サトノギャラント、ロサギガンティア

 連続開催の新潟開幕メーン「第59回京成杯AH」(サマーマイルシリーズ最終戦)の最終追いが10日、美浦、栗東で行われた。休み明けを使いつつ調子を上げてきた良血馬サトノギャラントが3頭併せでパワフルに併入。出来に陰りはなく、週末は待望の好天予報。逆転サマー王者に向けて、剛脚爆発の態勢が整った。

【京成杯AH】

 サマーマイルシリーズ3戦連続出走のサトノギャラントが“三度目の正直”を誓う。開門直後の坂路に登場。騎乗した北村宏が手綱を抑えたまま、4F54秒1~1F13秒2。外サトノフェラーリ(3歳1600万)、内ロサギガンティア(3歳オープン)の真ん中で余力十分に併入した。照明に黒光りした体は凄みさえ感じる。

 動きを見守った藤沢和師も「夏2回使っているし、時計はこれでいい。真ん中でヤル気を見せていたよ」とニンマリ。引き揚げてきた北村宏は「順調に来てますね。実戦で着用するかは分からないが、ブリンカーの効果で集中して走れていた。良馬場でやりたい」と静かに闘志を燃やした。

 5戦未勝利の今年は、ツキ!?にも見放された形。天気の話に及ぶと、指揮官は「そうなんだよ」と思わず苦笑した。ギャラントが走る日に限って、なぜか天気が崩れる。今年初戦の東京新聞杯(5着)は降雪順延で重馬場。「阪神(六甲S3着=重)はかなり雨が降ったし、中京記念(7着=やや重)は直前にスコール。関屋記念(3着=やや重)はまだ乾いたから良かったけど…」とぼやいた。今年、唯一良馬場だった5月谷川岳S(2着)は3F32秒3の極上の末脚。母スティンガー譲りの瞬発力は、パンパンの良で生きる。

 出遅れながら、1着クラレントに0秒2差の関屋記念は底力の成せる業。幸い、日曜の新潟は好天予報。1キロ増で58キロの勝ち馬に対し、ギャラントは据え置きの56キロ。馬場、ハンデ面でも恩恵は望める。師は「前走はスタートは速くなかったが、この馬なりに頑張った。新潟の速い馬場は本来合う。前走の着差やハンデを考えれば、チャンスはあると思う」と意気込んだ。現在5ポイントで4位タイのサマーマイルシリーズはVなら逆転王者の可能性も残している。悲願の重賞初V&夏王者のダブルタイトルのお膳立ては整った。

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2014年9月11日のニュース