【京成杯AH】クラレントVSパテック 直接対決で夏のマイル王者へ

[ 2014年9月9日 05:30 ]

左回りに強いクラレント(左)と前走で復活勝利を挙げ波に乗るサダムパテック

 夏の王者を懸けた戦いは最終章。連続開催の新潟はサマーマイルシリーズ最終戦「第59回京成杯AH」がメーン。首位を走るクラレントVS2位サダムパテックの直接対決。サマージョッキーズシリーズ王者も懸かる田辺クラレントが、人馬の王者を決めるか!!パテックがG1馬の貫禄で逆転するのか!?必見だ。

【京成杯AH】

 注目の直接対決。中山のスタンド一部改築に伴い、サマーマイルシリーズ最終戦の京成杯AHは12年ぶりに新潟で行われる。同第2戦の関屋記念と全く同じ舞台。11ポイントで首位を走るクラレントVS10ポイントで2位のサダムパテックの王者を懸けたガチンコ対決は、“前哨戦”を制したクラレントの方が一見、有利に映る。道中6番手から外を突き抜けた関屋記念は「圧巻」の一言だった。

 橋口師も確かな感触を得ている。「関屋記念は極端に馬場が悪くならなかったのが良かった。それに、直線の長い左回りは合うね」。誰もが認める東京=左回り巧者。2走前の中京記念(8着)は馬場悪化で不発だったが、東京では12年富士S、13年東京新聞杯、エプソムCと重賞3勝の実績がある。新潟初参戦となった関屋記念は、名うてのサウスポーを再実証した形。

 指揮官は「前走の状態はキープしている。勝ってサマーチャンプを決めたいね」と意気込めば、サマージョッキーズシリーズ部門で首位(25ポイント)を走る好調男・田辺は「前走はゲートもしっかり出て、いい位置につけられたし、折り合いもついた。今回も同じ舞台。折り合いさえつけば、直線は伸びるはず。ハンデ(58キロ)以上に、鍵は天気でしょう。何とか良馬場でやりたい」と、人馬そろっての夏王者奪取に闘志満々だ。

 対するサダムパテックは前走・中京記念で12年マイルCS以来、約1年8カ月ぶりの復活の白星。塩満助手は「覇気があって、雰囲気が違った。これでアカンかったらと思っていたが、結果を出してくれて良かった」と確かな復調を感じ取っている。

 6歳秋にして、初参戦の新潟克服が鍵か?ただ、中京記念で復活に導いた田中勝は「前走はさすがはG1馬という切れ。新潟のマイルは合う感じがする」と勝算ありの手応え。塩満助手も「なかなかないチャンスだし、ぜひとも獲りたい」と王者を見据える。

 2頭共に勝てば文句なしのシリーズ王者。逆に大敗なら、あっさり王者陥落の危機も背中合わせ。チャンプはどっち!?テニスの全米オープンにも負けない手に汗握るシリーズ最終戦だ。

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2014年9月9日のニュース