【セントウルS】リトルゲルダ、出来落ち皆無 スプリントS逆転へ

[ 2014年9月9日 05:30 ]

逆転戴冠を狙うリトルゲルダ

 今週開幕の阪神「第28回セントウルS」では、サマースプリントシリーズ2位のリトルゲルダが逆転戴冠を狙う。

【セントウルS】

 牝馬リトルゲルダはアイビスSD(4着)、北九州記念(1着)に続いて、セントウルSがサマースプリントシリーズ3戦目。現在、首位のローブティサージュと2ポイント差の2位タイだ。勝てば文句なく、逆転シリーズ制覇が決まる。担当の山田厩務員は「チャンスらしいね(笑い)。当然、馬主さんも気合が入るよね。万全の状態で出してやれたら」と笑顔で意気込みを語った。

 今夏は北海道で別の馬を担当していた同厩務員。サマーシリーズ2戦はレース直前に駆け付けた。新潟へは北海道から飛行機移動。小倉は栗東経由で馬運車に乗り、付き添った。ゲルダとともにした時間はわずかだったが、体調の変化は明確に感じていたという。「新潟の時は休み明けでトモ(後肢)の肉がそぎ落ちていたが、前走は体つきが良くなっていた。ただ、評価は低かったね。相手が強いのかなと思って、パドックを回っていたよ」。だが山田厩務員の不安は杞憂(きゆう)に終わった。レースは好位から伸びて鼻差V。シリーズ3戦目になるが、出来落ちは皆無。同厩務員は「ヘタってくる牝馬も多いが、輸送してもカイバを食べるし栄養も取れる。回復が早いんだ。引き続き体調はいいし、体重増で出せると思う」と出来に太鼓判を押した。

 厩舎の看板馬パドトロワは2週間前のキーンランドC(12着)を最後に引退、種牡馬入りした。2年前のサマースプリントシリーズを制した先輩ホースとは、何度も帯同してレースに挑んだ。今度はゲルダの番だ。馬名の由来は「アナと雪の女王」の原案となった、アンデルセン童話「雪の女王」のヒロインから命名。勢いに乗る芦毛の牝馬が、「♪ありのままの~」走りで夏の女王に輝く。

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2014年9月9日のニュース