【新潟記念】メイショウナルト「サマーS」首位コンビが逃げ切る!

[ 2014年9月3日 05:30 ]

サマー2000王者を目指すメイショウナルト

 2014年のサマーシリーズはいよいよ佳境を迎える。「サマー2000シリーズ」は今週の新潟記念が最後の勝負。暑い季節が大好きな“夏馬”で現在首位のメイショウナルトが、サマージョッキーズシリーズ首位の田辺裕信とともに、脚質同様このまま逃げ切ることができるか?人馬とも夏のタイトルへ向かってばく進する。

【新潟記念】

 サマー2000王者に向けて真価を問われる一戦だ。現在14点で首位タイのメイショウナルトは、優勝資格のある2頭(ニューダイナスティ8点、マーティンボロ5点)に先着すれば着順にかかわらずVが確定する。戴冠に向け陣営は“勝負仕上げ”で臨む。

 7~8月は重賞2勝を含めて【4・2・1・1】と夏場に勝負強さを発揮。担当する永田厩務員は「暑くなると気分が乗るのか、馬が自分で体をつくる」と話すようにキッチリと調子を上げてくる。前走の小倉記念はトップハンデ(57・5キロ)を背負いながらも粘り強さを発揮して3着。2走前の七夕賞Vの地力を証明しただけでなく、後続にかわされてからも戦意を喪失しなかった。武田師も「最後まで真面目に走っていた。鞍上(田辺)も馬の気分を損なわず、うまく乗ってくれた。やっぱり自分のリズムで走ることが大事だね」と大きな収穫を喜んだ。

 帰厩後も緩めることなく鍛え上げた。先週は速い時計を2本。24日には坂路単走で4F52秒9~1F12秒4。鞍上のGOサインにも鋭く反応して馬なりのまま軽快に駆け上がった。27日には重馬場のCWコースで6F81秒8の好時計。ラストまでいっぱいに追われ12秒3でフィニッシュ。師は「レース後も疲れはなく調整は順調。稽古はいつも通りでやれば動く馬。しっかりとしていた」と満足そうに振り返った。

 もともとデビュー当初から素質は高く評価されていた。11年きさらぎ賞でオルフェーヴル(3着)、ウインバリアシオン(4着)に次ぐ5着。一昨年春に去勢してからは復帰初戦こそ直線競馬で15着も、中距離路線に戻してから軌道に乗った。昨年暮れは2桁着順が続いたが、田辺とのコンビで闘争心が戻り復活。鞍上もサマージョッキーズシリーズで2位に5点差の1位を走っており、負けられない一戦になる。

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2014年9月3日のニュース