【札幌新馬戦】超良血トーセンビクトリー 初陣Vへ“スイッチ入った”

[ 2014年8月1日 05:30 ]

札幌日曜5Rでデビューする1億円ホースのトーセンビクトリー。来年のクラシック戦線へ初陣Vを飾りたい

 名牝トゥザヴィクトリーの子トーセンビクトリー(牝=角居、父キングカメハメハ)が、札幌日曜5R(芝1800メートル)でデビューする。セレクトセールで1億1025万円の値を付けた超良血。初陣Vへ、陣営は万全の態勢で挑む。

【札幌日曜5R】

 話題の良血馬トーセンビクトリーが札幌でベールを脱ぐ。鞍上には武豊が予定されていたが、右手親指付け根骨折の治療による休養のため、四位がデビュー戦の手綱を取ることになった。辻野助手は「乗り手の指示に素直なので、四位さんに気に入ってもらえると思います」と自信を口にした。

 母は01年のエリザベス女王杯馬で、同年のドバイワールドC2着のトゥザヴィクトリー。世界的名牝は繁殖に上がっても優秀で、産駒は重賞5勝のトゥザグローリー、今春のクラシックを引っ張ったトゥザワールドなどを輩出。トーセンビクトリーも2頭の兄と同じキングカメハメハ産駒。セレクトセール1歳市場で、牝馬ながら1億1025万円(税込み)で取り引きされた。全兄の活躍からも、いやが応にも注目されるのは仕方がないところだ。

 6月上旬に函館競馬場に入り、入念に調整されてきた。水曜の最終追い切りではWコースで行われ、スタート時の2頭併せから直線では他厩舎との1頭を交えて実戦さながらの3頭併せで闘魂注入。「いいスイッチが入った。併せ馬の真ん中だったのでやや興奮気味だったけど、自分からハミを取っていたし息遣いも良かった」と、同助手は細部にわたるまで把握して好感触だと伝えている。

 名門・角居厩舎が送り出す秘蔵っ子。1年後、クラシック戦線を終えた今頃はどんな肩書を手にしているのか?そんなことを想像したくなるほどの雰囲気がある馬だ。

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2014年8月1日のニュース