武田らの自粛期間3カ月に 競輪選手会が処分軽減

[ 2014年6月23日 20:00 ]

 一般社団法人の日本競輪選手会は23日、東京都内で綱紀審議委員会と理事会・支部長会合同会議を開き、同選手会からの脱会騒動で出場自粛勧告を受け、5月から欠場中の23選手のうち、武田豊樹(茨城)、村上義弘(京都)ら18選手の処分を軽減し、自粛期間を一律3カ月に短縮することを決めた。8月からレース復帰が可能となる。

 最高ランクのS級S班では武田、村上義と同じ出場自粛1年間だった長塚智広(茨城)がただ一人、軽減されなかった。

 同選手会の佐久間重光理事長は「選手会内部の問題で競輪業界に迷惑をかけられない。軽減されなかった5人の中には、当初受けた制裁を全うするという選手もいた」と話した。選考基準をクリアしていればG1やグランプリにも出場できる見込み。

 自粛処分決定後、売り上げ減を懸念した全国競輪施行者協議会から自粛期間短縮の要望書が同選手会宛てに提出されたほか、ファンからも批判や不満の声が続出していた。

 15日が最終日だった高松宮記念杯(G1)の売り上げは昨年比で約10億円減の約92億円にとどまるなど、処分の見直しを迫られる背景があった。

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2014年6月23日のニュース