【東京新馬戦】超良血パピーラヴ ブリランテと兄妹G1制覇へ

[ 2014年6月18日 05:30 ]

注目の良血馬パピーラヴ。ディープブリランテとの兄妹G1制覇への挑戦が始まる

 夏競馬、真っ盛り。今週も全国3場で2歳新馬の逸材が続々とデビューする。注目は日曜東京(芝1600メートル=牝馬限定)が初陣となるパピーラヴ(国枝、父ディープインパクト)。全兄に12年ダービー馬ディープブリランテを持つ超良血。12年セレクトセールで1億5225万円(税込み)の高額落札馬が、兄がダービーを制した東京でどんな走りを見せるのか?先週の東京新馬でデビューさせた2頭が1、2着と快走した国枝師も熱い期待を寄せている。

 先週東京の新馬戦で好発進を飾った国枝厩舎。土曜のホワイトエレガンスが1着、日曜のロジチャリスは2着。さらに今週日曜の東京で、注目の良血がスタンバイしている。12年ダービー馬ディープブリランテの全妹パピーラヴ(牝、父ディープインパクト)だ。全姉ハブルバブルもフラワーC2着、桜花賞6着など重賞戦線で活躍した。兄のダービー制覇から約2カ月後のセレクトセール当歳セリでは、同年2位の1億5225万円(税込み)の超高額価格で落札。5月中旬に美浦に入厩し、ゲート試験は一発合格。坂路とWコースを併用して、順調に乗り込まれた。機敏なフットワークはA級の素材だ。

 大切なダイヤの原石だけに、愛馬を語るときの国枝師の眼光は鋭い。「430キロ台と小柄だけど、いかにもディープ産駒らしい軽い走りをする。バネを感じるフットワーク。これだけ注目される馬なので、ある程度はしっかり仕上げてきた」

 Wコースでの併せ馬では毎回遅れずにきっちりと併入。稽古以上に実戦の芝でさらに良さが出そうなタイプだ。指揮官は「先週の2頭と比べると、完成度では目立たないけど、ここまでは不安なく来ている。良血馬の雰囲気はやっぱりある。距離は長くなっていいかな。まずは水曜(18日)の最終追いで手応えをつかみたい」と目を細める。ウィリアムズとのコンビでの初陣。兄が栄冠を勝ち取った東京コースで良血の脚がサク裂すれば、兄妹G1制覇の夢も膨らんでくる。

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2014年6月18日のニュース