【東京新馬戦】藤沢和厩舎一番星 超良血アヴニールマルシェ初陣Vだ

[ 2014年6月11日 05:30 ]

藤沢和厩舎の先陣を切り、日曜東京5Rでデビューするアヴニールマルシェ。クラシック戦線を狙う期待のディープ産駒だ

 東京の新馬戦と言えば藤沢和厩舎。今年の2歳馬の先陣を切って期待のディープインパクト産駒アヴニールマルシェ(牡)が15日日曜東京5R(芝1800メートル)でデビューする。祖母が97年桜花賞馬キョウエイマーチという良血。仕上がりも良くデビューVを狙っている。

 先陣から、いきなり真打ち登場かもしれない。「藤沢厩舎の今年の1頭目です。期待していますよ」。藤沢和師はアヴニールマルシェへの期待をはっきりと口にした。5月28日に古馬オープンのペルーサと芝で併せ、4日はWコースで6F70秒7~1F13秒6。師は「気難しいところがなく素直。時計も出ているからね」と好感触を示した。

 480キロ程度とディープインパクト産駒にしては大きめで、師は「父とはまた違ったタイプ」と言うが、仕上がりの早さには目を細める。師はこれまで同産駒を13頭デビューさせているが、最も早期にデビューしたのはサトノヒーローの7月9日(函館=6着)。無事出走にこぎ着ければ“最速デビュー”となる。牧場でもしっかり乗り込まれ、態勢は万全。師は「これまでやったディープ産駒はあまり早く仕上がらないところがあったが、この馬は早い時期から仕上がって調整も楽だよ」と話し、北村宏は「素直で上手に走る。あまりふざけたことをしないし、落ち着いた馬」と操縦性の良さを長所に挙げる。

 藤沢和厩舎は東京芝の2歳新馬戦でこれまで【41・16・20・54】、勝率31・3%の好成績を挙げている。6月の東京に新馬戦ができた12年にも2週目の芝1400メートルをフラムドグロワールが勝ち、その後もNHKマイルC3着など活躍した。昨年の6月東京からは皐月賞馬イスラボニータ、ダービー3着マイネルフロストなど出世馬が多数出現。今年はアヴニールがその座を狙っている。

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2014年6月11日のニュース