【皐月賞】カンパニー&キングズ 2頭出し荒川厩舎に勝負気配

[ 2014年4月16日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=15日】栗東トレセンは皐月賞ウイークから午前6時開門。先週より1時間早く起床して外に出た寺下は、寒さで一気に目が覚めた。気温2度。寒すぎる…。体を温めようと自転車をこいで厩舎を回った。立ち寄ったのは2頭出しで挑む荒川厩舎。スタッフ控室をのぞくと、朝一番の調教を終えた佐藤助手が休憩していた。

 「去年はクリノヒマラヤオー(17着)が3分の1の抽選を突破して出走できたんだ。去年の中で一番うれしかった出来事だったね。G1でもまれるのは先々のためにいい経験になる。ヒマラヤオーも最終的にオープン馬になったからね」

 今年の2頭出しのうち、クリノカンパニーは登録時点で抽選対象(2分の1)だったが、賞金上位のバンドワゴンが回避したため出走可能に。「出られなくなった陣営のことは気の毒に思うし、その分まで頑張ってほしい」と力を込めた。

 もう1頭のキングズオブザサンは3戦連続で中山に遠征。葉牡丹賞V、京成杯2着と舞台適性は証明済みだ。前走の弥生賞(5着)は行き脚がつかず後方からの競馬に。「落ち着いていたのがかえって悪い方に出たかも。誰もがスタートして勝手に行けると思っていたからね」と回顧。持ち味のしぶとさを生かす競馬なら巻き返しは可能なはずだ。

 今回は浜中との新コンビ。同助手は「この前の競馬を見て、考えて乗ってくれると思う。前走はラストだけの競馬でダメージもなかったし、引き続き状態はいいよ」と感触を口にする。最後に手応えを聞くと「まあ、なるようにしかならないさ」とクールに締めくくった。その表情から、寺下は勝負気配を感じ取った。

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2014年4月16日のニュース