【フィリーズR】エスメラルディーナ ラスト11秒7の猛時計!

[ 2014年3月13日 05:30 ]

坂路で追い切るエスメラルディーナ

 3枚の桜花賞切符を懸けたトライアル「フィリーズレビュー」の追い切りが12日、美浦、栗東トレセンで行われた。美浦では2戦無敗のエスメラルディーナが坂路で破格の動きを披露。4F50秒1の猛時計で絶好調をアピールした。

【フィリーズR】

 速い。坂路モニターに表示された時計に報道陣の誰もが目を疑った。単走で追い切られたエスメラルディーナ。派手なアクションはなく、最初から最後まで馬の行く気に任せたが自然と加速して胸のすく走りっぷり。4F50秒1、ラスト1F11秒7の猛時計を軽々と叩き出した。

 「先週、時計の掛かる坂路でしっかりと負荷をかけた(4F51秒2)ので、きょうはサラッとやるつもりだったが…」。斎藤師も目を丸くする快走だったが、呼吸を乱すことなく悠然と引き揚げてきた愛馬の姿を見てひと安心。

 「全く無理するところがなかった。時計は出たが予定通りの調整と言っていい。動きに硬さもないし、いい状態で送り出せる。それにしてもいい心臓をしている」

 4F50秒1は12日の美浦坂路で“3番目”の好タイム(49秒9が3頭、50秒0が2頭)。これだけでも凄いが注目はラスト1F。この日、11秒7以内を計時した馬は6頭いたが、エスメラル以外は前半をセーブする“しまい重点”で、全体時計(4F)は52~54秒台。だが、エスメラルは最初の1Fで13秒5のダッシュを決め、その後もラップが落ちることなく加速し続けた。「稽古の動きで好不調がはっきり分かるタイプ」と指揮官。絶好調なのは疑いようがない。

 僚馬ヌーヴォレコルトは先週のチューリップ賞で2着。ハープスターには2馬身半及ばなかったが、3着以下を突き放し桜切符をゲットした。2戦2勝のエスメラルは無敗のまま桜の舞台に立つのが目標だ。「実力はヌーヴォと双璧。度胸があるので輸送も心配していないし、レース運びも上手。2頭ともうちの看板娘ですから」と師。新コンビを組むペドロサについても「先週は早仕掛けが目立っていたけど、日本の競馬のペースを経験して修正してくるでしょう」と期待する。ハープ1頭支配に待ったをかけるべく、東から速さと魅力にあふれた二の矢が放たれる。

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2014年3月13日のニュース