【中山1R】あわや競走不成立 故障馬残ったまま…直線ヒヤリ

[ 2014年3月3日 05:30 ]

 2日の中山で、あわや競走不成立となる事故が起こった。3歳未勝利で行われた中山1R(ダート1800メートル)で原田和騎乗のヤマニンラマージュがスタート直後に故障発生、ゴール手前80メートル地点で競走を中止、馬がその場に倒れ込んでしまった(左中手骨開放骨折で予後不良。騎手は異常なし)。

 故障馬が歩けずコース内ラチ沿いにとどまったため、係員が即座にオレンジ色のロープを張り故障馬を進路から保護するとともに走行馬に事故を知らせた。コースを1周して直線に入った騎手たちはロープに気付いて次々と進路を外へ。走行全馬が故障馬を回避して大事には至らずゴールした。進路に影響を受けた馬もいたが、レース後は審議のランプが点灯することなく、そのまま確定した。この事象に対してJRAは「競走中止馬が走路を占拠したとは判断されず、競走の不成立にならない」と見解を示した。

 1着となった田辺は「逃げていた皇成(三浦)が声を出していたので、直線を向いてから気付いて(馬を)外に出した」。2着の嘉藤も「びっくりした。何が何だか分からないので、とにかく外に回した」と話した。レース後、検量室前は騒然としたが、2Rの発走時刻が5分繰り下がっただけで、大きな混乱はなかった。

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2014年3月3日のニュース