【2014年中央競馬】レッドリヴェール 牝馬クラシック戦線引っ張る

[ 2014年1月1日 05:30 ]

2歳女王レッドリヴェール(手前)は馬体の成長が鍵

 牝馬クラシック戦線をけん引するのはレッドリヴェールだ。とにかく勝負根性が飛び抜けている。阪神JF。残り200メートルで先頭に立ったフォーエバーモアを、懸命に四肢を繰り出して捉え、後方から猛然と追い上げたハープスターを鼻差退けた。その差、約5センチ。強さの源泉を戸崎はこう説明した。

 「小柄でも素晴らしい勝負根性を持っている。前の馬をかわそうとする強いハートがある」

 現役時、激しい気性で知られた父ステイゴールド譲りの気の強さが、レースにうまく生きている。2勝目を挙げた札幌2歳Sも壮絶だった。大雨でボロボロになった極悪馬場(不良)で上がり3Fはメンバー中最速ながら実に41秒3を要した。しかし、最終12R(大雪ハンデ=3歳上1000万)の最速3Fは42秒2(4着アルティスト)。今振り返れば、レッドリヴェールは相当に優秀な決め手を発揮したといえる。

 この一戦の後は、さすがに長い休みを取らざるを得なかった。3カ月ぶりで迎えた阪神JFは8キロ減(418キロ)。常識的には厳しい臨戦過程といえるが、それを覆してしまった。凄みすら感じるVだった。

 まだ3歳になったばかり。課題もある。「カイバ食いが良くない。もう一回り大きくなってくれればいいんだが…」と須貝師。だが、案ずることはない。今や大投手のダルビッシュ(レンジャーズ)も田中(楽天)もプロ入り当初はきゃしゃで、徐々に筋肉を付けていった。中間はじっくりと休養し、桜花賞(4月13日、阪神)直行のプランもある同馬。クラシック初戦のパドックでは、いい筋肉を付けて周回しているだろう。田中ばりの無敗街道を歩む名牝となるかもしれない。

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2014年1月1日のニュース