【AR共和国杯】府中の鬼ルルーシュ連覇へ!馬なり併入51秒5

[ 2013年10月31日 06:00 ]

坂路で併せたルルーシュ(右)

 伝統のハンデG2、アルゼンチン共和国杯(11月3日、東京)の追い切りが30日、美浦、栗東トレセンで行われた。昨年の優勝馬ルルーシュは馬なりで余力十分に併入。先週の天皇賞・秋を見送り、ここで必勝を期す。連対率100%を誇る東京コース。レース史上3頭目の連覇へ視界は良好だ。

【AR共和国杯】

 史上3頭目の連覇に挑むルルーシュが絶好の動きを披露した。手綱を抑えたまま坂路で4F51秒5~1F13秒4。2馬身前にいたベビーネイル(6歳1000万)に余力を持って体を併せ、併入でフィニッシュした。1週前追いにも騎乗した北村宏は「上がりの反応を見る程度。(火曜の雨で)馬場が重かったので時計は速くないが、いい負荷をかけることができた」と語った。

 昨年、このレースで重賞初Vも、その後に白星はなし。前走・札幌記念(15着)はこれ以上ないという道悪に泣き、1着トウケイヘイローから6秒差の大敗。天皇賞・秋にも登録したが確勝を期した。名より実。藤沢和師は「ここの前に1回使いたくて札幌記念に出走させたが、ひどい馬場になってしまった。ただ、立て直して順調に乗り込めた。大型馬だし、伸び伸び走れる東京は合う」。確かに東京芝は【4200】、連対率100%。札幌記念で同様に道悪に泣いた14着ホエールキャプチャ(勝ち馬から5秒4差)は続く府中牝馬Sを完勝。前走は度外視できる。

 5歳秋を迎え、馬は完成期に入った。レースでの騎乗は札幌2歳S(4着)以来となる北村宏だが、調教では何度も乗ってきた。「年齢を重ねつつ、馬がしっかりしてきた。以前は調教やレース後に疲れが出るなど弱い面があったが、今は戻りが早い」と説明した。

 雲行き不安定だった先週とは一転、今週は好天予報。絶好の舞台が整う。「頑張ればジャパンC?そういう話になると思う」と藤沢和師。このレースで連覇を飾ったアイフル(76、77年)、ミナガワマンナ(82、83年)はG1級レースを制した名馬。昨年より1・5キロ重いハンデに打ち勝ち、昨年の再現を果たせば、G1再挑戦へのアピールとなる。

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2013年10月31日のニュース