【凱旋門賞】2番人気ノヴェリスト回避でオッズ急変!キズナ3番人気

[ 2013年10月6日 06:00 ]

 「第92回凱旋門賞」(発走午後4時15分=日本時間午後11時15分、賞金総額480万ユーロ=約6億3500万円、1着賞金274万2720ユーロ=約3億6200万円)が、6日、フランス・パリ郊外のロンシャン競馬場で行われる。キズナ(牡3=佐々木)で夢の頂点を目指す武豊騎手(44)は決意を胸にスポニチ本紙に手記を寄せた。オルフェーヴル(牡5=池江)も順調そのものだが、前売り2番人気だったノヴェリスト(牡4=ドイツ)が熱発で出走を断念。日本馬にチャンスが広がった。

 仏競馬統括団体フランスギャロは5日、凱旋門賞に出走予定だった、今年のキングジョージ勝ち馬ノヴェリストが熱発のため、出走を取り消したと発表。大一番は17頭立てで行われることとなった。英ブックメーカー(賭け業者)はこれを受け、一斉にオッズを変更。キズナはオルフェーヴル、トレヴに次ぐ3番人気へと浮上した。

 一報が流れたシャンティイ調教場は静けさの中に緊張感が漂った。「回避だってね」と気遣ったキズナの佐々木師は「(最終調整を)無事に終わって、やれやれだがゲートインするまで油断はできない」と気を引き締めた。キズナはダートの直線コースで2000メートルを1F17秒ペースで併せ馬のキャンター。「戦闘モードに入っている。バリー厩舎の馬を威嚇していた」と話した。

 オルフェーヴルはリヨン坂路を2本。池江師は「ノヴェリストがいた方がレースを組み立てやすかった。取り消しは痛い。作戦を考え直す」とプランをいったんクリア。「ここまで全てがうまくいっている。凱旋門賞は日本競馬の悲願であり、勝てるところまできている。歴史的瞬間を共有しましょう」と意欲をにじませた。

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2013年10月6日のニュース