デュランダル急死…心臓まひの疑い マイルCS連覇などG1・3勝

[ 2013年7月9日 06:00 ]

14歳でこの世を去った名短距離馬デュランダル

 03、04年マイルCS連覇などG1・3勝を挙げたデュランダルが7日午後4時頃、種牡馬として供用されていたブリーダーズ・スタリオン・ステーション(北海道日高町)の馬房内で急死した。心臓まひの疑いがあるという。14歳。

 池添騎手を背に、大外一気の豪快な末脚で短距離~マイル路線で活躍した。好位抜け出しが理想とされる現代競馬では非常に珍しくなった追い込み一辺倒の超一流馬。国内での17戦中、実に15度も上がり3F最速をマークし、馬名(聖剣)通りの切れ味を見せた。ゴール後、池添騎手が派手にガッツポーズを見せることも話題となった。

 18戦8勝。2年連続(03、04年)でJRA最優秀短距離馬に選出されるなど、輝かしい戦績を残して05年引退。翌年、種牡馬入りすると、初年度産駒からジュエルオブナイルが小倉2歳Sを制覇。11年にはエリンコートがオークスを勝つなど、産駒は堅実な成績を残している。

 ▼池添謙一騎手 7日夜、牧場の方から聞いた。まだ若いしショック。自分の原点であり、僕をメジャーにしてくれた馬。彼がいなければ、今の自分はなかった。産駒は少なくなってしまうが、大きなレースを獲りたい。

 ▼遠藤幹氏(サラブレッド・ブリーダーズ・クラブ業務部長)今年も42頭に種付けするなど有望な種牡馬でしたので、関係者の皆さまには申し訳ない気持ちでいっぱいです。

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2013年7月9日のニュース