プロらしくなってきた名古屋の元気娘

[ 2013年7月5日 06:00 ]

名古屋の新人・木之前葵騎手

 【地方競馬です!!】フレッシュな笑顔にくぎ付け。名古屋の新人・木之前葵騎手(19=錦見)が6月30日、JRA中京競馬場でCBC賞の誘導という大役を務めた。

 デビューから2カ月半。「今、筋トレをめっちゃしてるんです!」と話す顔は、3月に地方競馬教養センターで会った頃よりあどけなさが抜け、引き締まっていた。顔だけでなく体のラインにも変化が。レースや調教でモマれながら、着実にプロとして階段を上っている。

 「センターでやっていたこととレースとのギャップに驚いたけど、先輩方と一緒に騎乗して発見がたくさんあった。レース中に見た馬の御し方を調教で試したりしています。馬の力を出し切れず、悔しい思いをするレースを一つでも少なくしたい」。

 どこかのんびりした雰囲気の木之前。センター時代の教官が「もう少しピリッとしてくれば」と話していたが、今ではレースについて聞くと勝負師の顔に変わる。実際、レースでも減量を生かした大胆な騎乗を披露。そんな木之前最大の武器は「明るく、馬が大好きなのがいいところ」(錦見師)。センター時代の愛馬、カイウンオウジとのツーショット写真からも伝わってくる。目標とする騎手は国内女性騎手最多勝(日韓で通算682勝)の記録を持つ宮下瞳さん(11年引退)。はるかなる高みを目指し、ハートマーク(勝負服)の元気娘が駆け抜ける。 (秋田 麻由子)

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2013年7月5日のニュース