【大阪杯2週前追い】オルフェ「いい感じ」 力強く2馬身先着

[ 2013年3月15日 06:00 ]

重馬場も何の、坂路で力強い追い切りを披露したオルフェーヴル

 ジャパンC2着以来となるオルフェーヴル(牡5=池江)が坂路で豪快な動きを披露。始動戦の大阪杯(31日、阪神)に向け順調に態勢を整えた。

 正真正銘の坂路一番乗りだった。午前7時、トレセン開門と同時に坂路に入ったオルフェーヴル。僚馬ドラケンスバーグ(4歳500万)を目標に、最初の1Fを15秒2とゆったりスタートしたが、次の1Fで13秒1と一気にペースアップ。さらに3F目で12秒5まで加速して併走状態に。前夜の雨をたっぷり含んだ重い馬場を全く問題にしない力強い脚さばき。最後の1Fは13秒0に抑えたが、パートナーを楽々と2馬身突き放し、この日最初に坂路のゴールを駆け抜けた。

 「いい感じ。馬場が重い割には時計(4F53秒8、全体で5番目)もまずまず。2週前としては上々でしょう」。池江師も順調な調整ぶりに笑みがこぼれる。昨秋のジャパンC(2着)後の放牧から、先月27日に帰厩して以来、初めての併せ馬。「これで来週、レース週と(池添)謙一に乗ってもらえば予定通り。今年の始動戦として、いい形で持って行ける」

 昨秋に挑戦した凱旋門賞(2着)は「120%の出来だった」と振り返る指揮官。「ギリギリの強行軍」だったジャパンCでも2着に好走したが、蓄積された疲労は大きく、有馬記念はファン投票1位に選出されながら回避せざるを得なかった。だが、無理させなかったことで体調は劇的に回復。「フランスからの疲れが抜けたのが一番大きい。体もふっくらして落ち着きがある」と、オルフェ本来の姿を取り戻した。最大目標に凱旋門賞のリベンジを掲げた一年の始まり。壮大な夢への再出発の準備は着々と進められている。

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2013年3月15日のニュース