【AJC杯】サトノアポロ 大得意の中山飛行で重賞初着陸を!!

[ 2013年1月16日 06:00 ]

サトノアポロは重賞初挑戦で金星なるか

 積雪により途中中止となった14日の中山競馬(5~12R)は、21日に代替競馬として行われる。京成杯もスライドしたため、今週末は再び“3日間開催”&4重賞の豪華版となった。日曜中山のメーンは「AJC杯」。中山重賞が得意な国枝栄厩舎が新星サトノアポロを送り込む。重賞初挑戦だが近況充実。強豪に挑戦状を叩きつける。

【AJC杯】

 伝統のG2らしく重賞の常連が顔をそろえた今年のAJC杯だが、新顔という意味で目立つのがサトノアポロだ。昨年暮れに中山の準オープン(クリスマスC)を勝ったばかりで、今回が重賞初挑戦。だが、約7カ月の休養から復帰した昨夏以降の成績は【3110】と安定。充実一途でタイトル制覇に挑む。

 美浦トレセンが全休日だった15日は、申請した重賞出走予定馬(と併走馬)のみ馬場入りが可能。他に馬がいない、普段とは違う静けさの中、アポロは朝一番で積雪の残るコースへ。サイレントメロディ(東海S)を先導する形でWコースを軽快に流した。「ちょっと物見をする癖があるので心配したが、1頭でもしっかり走っていた。雰囲気もいい」。手綱を取った国枝助手も好感触だ。

 昨秋の習志野特別(1000万)を勝った時点で「目標は年明けのここと決めていた」と同助手。昇級初戦の甲斐路特別は3着に敗れたが、続く前走・クリスマスCを快勝。目標と同じ中山芝2200メートルで結果を出した。2着サクセスパシュートは先週の迎春Sを勝ってオープン入り。3着タニノエポレットは、年明けの万葉S2着と相手も強力だった。2、3着と首+頭差の接戦だったが「早めに抜け出すと遊ぶので、ギリギリまで追い出すタイミングを待った結果。見た目よりも楽に勝っている」と評価する。

 ライバルは年末年始の重賞を戦ってきた馬が多く疲労も心配。対してアポロは「ここにピークを持ってくるよう調整してきた」と国枝助手は状態の良さに自信。「以前は気性が荒く、運動もまともにできなかったが、精神的に成長したことが成績にも表れている。まだ本気で走っていないし、どれだけやれるか楽しみ」。軌道に乗ったアポロが、さらなる高みを目指し飛翔する。

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2013年1月16日のニュース