春の天皇賞馬ビート出陣!中村師「ザ石でもいい勝負」

[ 2012年11月2日 06:00 ]

ビートブラックを管理する中村均調教師

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、京都大賞典をザ石で取り消したビートブラックの中村師を直撃した。

 ――ビートブラックは、出走予定だった京都大賞典をザ石で取り消した。

 中村師 レースの10日ほど前に蹄叉(ていさ=蹄の底の谷のように割れた部分)を傷めて熱を持った。カバーする蹄鉄を履かせたら治ったので、レースに使おうとした。だが、普通の蹄鉄に戻したらレース直前に再度、熱を持ってしまった。

 ――その後の処置は?

 実は競馬当日、もう傷は癒えていた。ただ、大事を取って、使うのはやめた。幸い、その後は順調だ。

 ――蹄鉄は?

 普通のものに戻しても大丈夫な状態だが、万全を期して、蹄叉をカバーできるものを履かせた。競走能力には影響がないので、競馬もこのままいく。

 ――宝塚記念(9着)を振り返ってほしい。スタートから押していった。

 ある程度、行ってほしいと指示はした。

 ――直線では失速。

 多少、疲れが残っていたかもしれない。でも、それ以上に、良発表でも多少緩い馬場が合わなかったということだろう。

 ――一頓挫明けて、仕上がりは?

 取り消した前回が、ほとんど仕上がっている状態。あれから、さらに追い切ったので、休み明けという感じはない。

 ――この後はジャパンCとか。

 そう。天皇賞馬だし、このあたりでハンデ(59キロ)がどうと言っていられない。決して叩き台というつもりもない。いい勝負をしてくれると信じている。

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2012年11月2日のニュース