【エ女王杯1週前追い】ヴィルシーナ 自己最速の11秒5

[ 2012年11月2日 06:00 ]

エリザベス女王杯1週前追い、Cウッドでヴィルシーナ(右)とラシンティランテ(中央)はグリッターウイングと3頭併せで追い切られる

 次週11日のエリザベス女王杯(京都)1週前追い切りが1日、栗東、美浦トレセンで行われ、3冠全て2着のヴィルシーナ(友道)が、悲願のG1奪取へ抜群の走りを披露した。

 この一戦は譲れない。ヴィルシーナのエリザベス女王杯1週前追いは、竹之下(レースは内田)が騎乗してCWコース3頭併せの真ん中へ。外のグリッターウイング(5歳オープン)をかわし、内ラシンティランテ(エリザベス女王杯出走予定)の猛追を1馬身振り切った。時計は6F87秒1、1F11秒5(馬なり)。友道師も感触十分だ。「中3週なので、負荷は必要ない。上がり重点。予定通りだね」

 強調したのは春からの成長だ。「秋を迎え、さらに動くようになった。パワーが付き、CWでも時計が出る」。上がり重点とは言え、CWで1F11秒5は自己最速。それでいて手応えには最後まで余裕があった。

 ジェンティルドンナに4度敗れた。その宿敵はジャパンCへ。悲願のタイトル奪取へ、何が何でも勝ちたい一戦だ。友道師はスカイディグニティ(菊花賞2着)も含め、今年の牡牝3冠戦で2着4回。誰よりもVを渇望するが、あくまでポーカーフェースだ。「当初から秋は3戦。秋華賞が目いっぱいという感じではなかった。まだ、力は残っている」。今回が、今年の総決算。たまりにたまった悔しさを、ここで晴らす。

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2012年11月2日のニュース