大腿骨骨折から復帰 松島久美子「まず1勝させる」

[ 2012年8月10日 06:00 ]

矢野照厩舎の松島久美子調教厩務員

 キャリア17年、松島久美子厩務員の世話の極意は寛大さ。「馬はストレスをためていますからね。絶対に許せないこと以外は気付かないふりをしてあげます」。小学生時代に乗馬を始め、調教助手(持ち乗り)になったが、09年に追い切りで落馬し大腿骨骨折。2年間の療養後、厩務員として今年復帰した。「目標は担当馬をまず1勝させること。勝たなきゃ生き残れない世界だから。来週の新潟に出走予定のオーバーザムーン(3歳未勝利)は勝ち負けになります」と語気を強めた。

 ◆松島 久美子(まつしま・くみこ)1977年(昭52)1月30日、栃木県生まれの35歳。厩務員。小学5年時からJRA宇都宮育成牧場の乗馬少年団に入り、高校卒業後、同育成牧場を経てJRA競馬学校入学。95年に美浦配属。96年から矢野照厩舎。

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