【関屋記念】オセアニアは新潟のボスになれる

[ 2012年8月10日 06:00 ]

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は関屋記念にオセアニアボスで挑む矢作師を直撃した。

 ――オセアニアボスの前走(中京記念9着)はスタート上々。これで2戦連続、普通に出た。

 矢作師 出遅れが定着していた感があったが、直せるものなら何歳になっても直すべき。かなり練習させ、その成果が出ました。

 ――インを上手に回って早めに進出。

 指示したわけではありません。騎手(藤岡康)が自分の判断で行きました。レース後に、少し早く行ってしまってすみません、と言っていましたよ。

 ――差し、追い込み馬が外から上位を独占する流れ。

 それを思えば、まずまず粘ってくれました。内容的には悪くなかったと思います。

 ――新潟はオープン勝ち(11年朱鷺S1着)や外回りでも勝ったか!?と思える競馬(10年谷川岳S2着)など好走がある。

 当時は重い芝の方がいいタイプだと思っていました。そんな中、速い時計にも対応して走れた。それだけ新潟の芝は合うのだと思います。

 ――中間は?

 1週前にも楽に好時計。いい状態です。ダービー卿CT(5走前)で2着した時と比べても、そん色ない出来です。

 ――重賞でも勝ち負けできる能力を持っていると思う。

 正直G1となると厳しいかもしれないが、G3クラスなら十分に通用します。

 ――年齢的な衰えもない?

 7歳と言っても半年遅い生まれの南半球産。衰えを考える必要はありません。

 ――英国では悔しい思い(ディープブリランテでキングジョージ8着)をした。

 残念でしたが、ローテーションとか脚質とか、常識にとらわれてはいけないと、海外に挑戦するたびに痛感します。そういう経験を日本で生かし、いい結果を残していきたいです。

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2012年8月10日のニュース