【目黒記念】スマートロビン重賞初V、宝塚目指す

[ 2012年5月28日 06:00 ]

<目黒記念>レースを制したスマートロビン

 東京12Rで行われたG2「目黒記念」は蛯名騎乗のスマートロビンが1番人気に応えた。ダービーから1時間20分後のゲートイン。蛯名は栄冠を逃した悔しさを押し殺し、完璧な騎乗。掛かり癖のある同馬を逃げるセイカアレグロの直後につけて折り合わせ、直線で末脚爆発。2着トウカイパラダイスを1馬身3/4差抑えた。「スタートして折り合いを欠いたが、流れが速かったし馬の後ろに入れたら落ち着いた。ハミがフワッと抜ければ、さらにいい競馬ができる」と評価。松田国師も蛯名の騎乗を絶賛した。「脚をためれば最後にいい脚を使える。直線までどう運ぶかが課題だったが、うまく乗ってくれた」

 7度目の挑戦で重賞初制覇。ここまでの道のりは長かった。昨年1月の京成杯で1番人気に支持されながら12着に敗れ、クラシックを断念。「大きな骨格に筋肉がつかなかった。もし3冠でオルフェーヴルにぶつけたら壊れていただろう。筋肉がしっかりついた今ならぶつかっていける。宝塚記念(6月24日、阪神)を目指す」と師は続けた。

 蛯名にとって同レース18回目の騎乗で初制覇。重賞は通算99勝目。もしダービーを勝っていたら区切りの勝利になっていた。「悔しい」。表彰式を終えても笑顔はなかった。

 ◆スマートロビン 父ディープインパクト 母キーブギー(母の父リファール) 牡4歳 栗東・松田国厩舎所属 馬主・大川徹氏 生産者・北海道新ひだか町飛野牧場 戦績15戦6勝 総獲得賞金1億6241万5000円。

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