【ダービー1週前追い】ワールドエース自信の自然体

[ 2012年5月18日 06:00 ]

<日本ダービー1週前追い>坂路、ワールドエース(手前)はミレニアムゴールドと併せて追い切られ先着

 ダービー(27日、東京)1週前追い切りが17日、栗東、美浦トレセンで行われた。皐月賞2着ワールドエース(牡=池江)は陣営の絶妙なさじ加減もあり、併せ馬で1馬身先着した。

 開門直後の坂路でミレニアムゴールド(3歳500万)と併せて4F52秒3~12秒7。道中はスピードをコントロールしながら、しなやかなフォームで駆け上がった。ラスト1Fの追い比べでグイッと抜け出して1馬身前へ。福永の感触が抜群だ。「いい動きだった。もともと時計が出るタイプではないが、走っている感じが凄く良かった。成長している」

 16日に1週前追い切りをこなした皐月賞馬ゴールドシップは坂路1番時計。グランデッツァやディープブリランテもCWコースで迫力満点の動きを披露。それもあってか池江師は「周りがバリバリやっているから、うちもやらないと、と思ってしまう」と苦笑い。だが、そこはグッとこらえ「この馬なりのペースでやっていく」と自然体を貫いた。追い切りについては、こう評価した。「そんなに速い時計ではないが動きが良かったし、何より雰囲気がいい。折り合いもついていた。馬はもう出来ている」

 年に1度の競馬の祭典へのカウントダウンは始まっている。これからは日を追うごとに決戦ムードが高まっていく。福永は「皐月賞は(スタート後のスタンド前で)つまずいたが、それに動じない精神力が凄かった」と気持ちの面での大物ぶりを強調。池江師は「条件は未知だが、それをこなすように教えてきた」と、東京攻略へ意気込む。視線は5・27へ。厩舎、ジョッキーが一丸となって、大一番に臨む。

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2012年5月18日のニュース