【オークス】ヴィルシーナ“第一関門”難なく突破

[ 2012年5月18日 06:00 ]

<オークス>厩舎まわりを運動するヴィルシーナ

 【G1ドキュメント=17日】枠順が木曜日に決まるG1は、午後2時の出走馬確定後に報道陣が大忙しとなる。関係者に枠順の感想を聞くためだ。オークス出走18頭の先陣を切ってコメントを出したのは5枠9番・ヴィルシーナの友道師。岡崎は一言一句聞き漏らすまいとペンを走らせた。「いいところだ。極端な内や外は嫌だったが真ん中付近ならほぼ理想。ゲートの悪い馬ではないから奇数馬番も気にならない」

 近2走は9番でクイーンC1着、15番で桜花賞2着。偶数番にこだわらないのも当然。第一関門は難なく突破だ。

 1時間後に姿を見せた桜花賞馬ジェンティルドンナの古川助手も雰囲気の良さなら負けていなかった。「14番ならゴチャつかなくていい。折り合いに心配がないから2400メートルに対する不安もない。ロスなく運んで直線を向けば」

 淡々とした口ぶりが、かえって自信を伝える。やはり桜花賞上位2頭にミッドサマーフェアを加えた“3強”の争いか。岡崎の脳裏に描かれた構図を、より鮮明にしたのは白井師だった。95年ダンスパートナーでオークスを制した名伯楽。言葉に説得力があった。

 「この時期の牝馬は、能力さえあれば距離適性は関係ない。うちのダンスが勝ったときの桜花賞馬(ワンダーパヒューム)も、距離が長いと言われながらオークスは3着に来た。ミッドサマーフェアも強そう。母系が優秀で距離も心配ない。ま、俺が応援するのは(自分が管理した)アグネスデジタルとスペシャルウィークの子(メイショウスザンナ、ダイワデッセー)だけどね」

 今年のオークスは上位安泰。岡崎の自信は深まった。

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2012年5月18日のニュース