【フィリーズR】関東馬イチオクノホシが桜の星になる!

[ 2012年3月6日 06:00 ]

「1強」から一転、混戦ムードの桜戦線でイチオクノホシの末脚がさく裂する

 3着までに桜花賞の優先出走権が与えられるトライアル「第46回フィリーズレビュー」。栗東滞在で調整を進めている関東馬イチオクノホシに注目だ。先週、チューリップ賞を同じ栗東滞在組の関東馬ハナズゴールがV。しかも断然人気の2歳女王ジョワドヴィーヴルを破る殊勲だった。今週も東への追い風に乗って重賞タイトルをつかみ獲る。

 桜花賞戦線では、はっきりと東への追い風が吹いている。先週のチューリップ賞は栗東滞在の関東馬ハナズゴールが、圧倒的1番人気のジョワドヴィーヴルを3着に負かす大金星。この勢いに続けとばかりに、同じく栗東で調整している関東馬イチオクノホシが重賞初Vへ虎視たんたんと牙を研いでいる。

 「この馬も力があるし、クラシックでも十分にチャンスはあると思っている。ここはきっちり結果を出したいね」と調教担当の佐藤助手が強い意気込みを口にした。栗東滞在は阪神JF時に続いて2度目。「周りが静かだからなのか、栗東の方が美浦にいるときよりも落ち着いている」と語り、環境にもすっかり順応している。先月24日に移動した際には体重が減ったが「だいぶ戻ってきている」と話しており、ここまで調整は予定通り。「満足のいく出来に持っていける」と仕上がりに自信を見せている。

今年初戦のクイーンCは2着。スローペースでも中団で折り合いをつけて、勝負どころでは目を引く末脚で伸びてきた。最後に脚色が鈍ったあたりは休み明けの影響か。「態勢は整っていたけど、あくまで本番は先だから」と振り返るように余裕残しの仕上げ。それでも今後に向けて賞金を加算できたことは大きい。ひと叩きしたことで気配は上向いている。

 「またがったときの雰囲気が前回とは違う。確実に良くなっているし、今ならある程度前にもつけられると思う。競馬を覚えてきているので」

 マイルから1400メートルへの距離短縮は歓迎。ペースが速くなればこの馬には絶好。道中でしっかり脚をため、持ち前の末脚で先行勢を一気にのみ込む。関東馬の躍進は今週も続くのか。いち早く西下したこの馬が重賞Vで本番に弾みをつける。

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