【中山記念】格より勢い!中山芝ならフェデラリスト

[ 2012年2月22日 06:00 ]

<中山記念>勢いで注目のフェデラリスト

 古馬G1級が集結した中山開幕週のメーン「第86回中山記念」。格より勢いで注目が集まるのが、年初の中山金杯で重賞初制覇を飾ったフェデラリストだ。公営から昨春、田中剛厩舎に転厩後は6戦4勝。昨秋から3連勝で初重賞をつかんだ。G3に続きG2も奪取すれば、夢に見たG1Vへの視界が開けてくる。

 勢いは誰にも負けない。怒とうの3連勝で中山金杯を制したフェデラリストが連勝続行に燃える。昨春に公営から田中剛厩舎に転籍すると6戦4勝。約半年で500万から一気に重賞ウイナーに上り詰めた。

 平地重賞初Vをプレゼントしてくれた愛馬に、田中剛師の表情も自然と緩む。「まず、うちの厩舎に来てくれたことに感謝したい。金杯はオープン初挑戦でどんな競馬をしてくれるか半信半疑の面もあったが、馬が応えてくれた。体も少しずつ増えているし、中間は山元トレセン(宮城)に放牧に出したが、さらに良くなっている感じ」

 父エンパイアメーカーは米3冠ロードのベルモントSなどG1・3勝。オークス、エリザベス女王杯を制したダンスパートナーを母に持つ良血。さらに出世できる血統的裏付けもある。師は「自在性があって本当にクレバーな馬。スタートも上手だし、折り合いもつく。ジョッキーも乗りやすいと言ってくれる。G1に出た馬と戦うところまできたが、今回のレースが今後の指標になる。この馬自身、まだ良くなる部分を持っていると思うので」と期待を込める。

 1週前の16日は主戦・蛯名を背にWコースで6F82秒5で豪快に駆け抜けた。蛯名も「ここまで、課題をひとつひとつクリアしてくれた。使いながら良くなってきたね。今度はG1級が相手だけど、どんな競馬ができるか楽しみ」と確かな手応えを得ている。

 中山芝は3戦全勝。自慢の機動力がフルに生きる舞台だ。指揮官は「金杯は競馬場に行っても落ち着いていたし、精神的にも成長している。順調にきたし、体は仕上がっているので、無事に送り出すことだけを考えたい。今まで通りの仕上げで挑みます」と自然体で重賞V2の態勢を整えている。

 ≪オール完勝!≫フェデラリストは中山芝コースで3戦3勝を誇る。昨年6月、JRA転厩初戦となった中山500万(芝1800メートル)を好位からあっさり抜け出して後続に1馬身1/4差のV。夏の札幌では2戦連続4着と勝ちあぐねたが、10月に中山に戻ってくると鎌ケ谷特別(芝2000メートル)で1馬身1/4差の完勝を飾った。前走・中山金杯では持ち時計を1秒6も更新する1分59秒4をマークした。

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2012年2月22日のニュース