【フェブラリーS】ダノンカモン“善戦マン”返上!

[ 2012年2月15日 06:00 ]

<フェブラリーS>待望のタイトルを狙うダノンカモン

 フェブラリーSは現ダート王トランセンドの1強ムードだが、昨秋の南部杯でその王者に頭差まで迫ったダノンカモンが、前走・根岸S5着後、陣営も驚くほどの激変モード。惜しいところで勝ち切れない善戦マンだが、いよいよ待望のタイトルを手にする。

 ダノンカモンは09年秋にダート転向後、重賞8戦を含む20戦連続で掲示板(5着以内)を確保している超安定株だ。G1初挑戦だった昨年のフェブラリーSでも4着。今回と同コース、同距離、昨秋の南部杯ではトランセンドと頭差の2着。直線半ばで並びかけたが、そこから前へ出ようとしない“悪癖”でビッグタイトルを逃した。池江師は悔しそうに当時を振り返る。

 「正直、勝てると思っていた。相手はドバイ帰りで休み明けだったしね。完全な勝ちパターンだったが、最後は相手の底力にやられてしまった」

 その後はJCダート、根岸Sと連続5着と一息だが、指揮官は巻き返しに手応えを感じている。「前回はもろに休み明けという感じ。しかも競馬ではいつもよりもまれて、前にスペースが空いても自分から入って行こうとしなかった」。だが、叩いたことでガラリ一変。「こんなに変わるのかというくらい馬は変わってきた」と師も驚きを隠せないほどだ。「動きに素軽さが出てきたし息遣いも全然違う。何より気合が出て、馬が走りたくて仕方なくなっている」と前回との違いを挙げた。

 池江師の脳裏にはレース展開もはっきりと描かれている。「マイルに距離が延びて、すっといいポジションを取れるだろう。行く馬2頭は決まっているしね」と前を目標に好位から抜け出す構えだ。最大のライバル・トランセンドは、10年JCダートから中央場所のG14連勝と手がつけられない状態。「逆転するには何か恵まれないと厳しい。展開、相手に不利でもないと…」と認めた上で「でも、出すからには勝つつもりで行く。競馬に絶対はないから。うまくそこを突くことができれば、ひょっとするかも」と明かす。善戦マンを返上してG1タイトルを手中にするか。

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2012年2月15日のニュース