3・3開幕“新・中京” 武豊「気持ち良い」

[ 2012年2月15日 06:00 ]

<中京競馬場>4コーナーから直線を望むと、400から200メートルにかけて、坂が設けられたのがわかる

 開幕が待ち遠しい。1年9カ月の改修工事を経て中京競馬場が生まれ変わった。JRAは14日、来月3日のグランドオープンを控えて内覧・試走会を実施。武豊騎手(42)らジョッキー10人が参加して芝1600メートル、ダート1400メートルの“2レース”が行われた。最後の直線が長くなり、新たに坂もつくられた新コースの評価は!?

 しっとりと雨に濡れた芝を6頭が駆け抜けた。グランドオープンまであと18日となった新装・中京に武豊が駆けつけ“乗り心地”を確認。57億1305万円を投じてリニューアルされたコースを絶賛した。

 「素晴らしい競馬場ができたね。コースが大きくなって乗りやすくなった。きれいだし、乗っていて気持ち良かった」

 試走会の舞台となった芝1600メートルは1~2コーナーの中間地点にある引き込み線からスタート。枠順の内外で有利不利が発生しやすい東京芝2000メートルや旧阪神マイルと似たコース形態。最後の直線は旧コースから98・7メートル延びて新潟外回り、東京、阪神外回りに次ぐ長さとなる412・5メートルに。さらに中山に匹敵する急坂がつくられ、小回り平たんコースから完全にイメージチェンジ。このあたりについては「コーナーの角度や入り方とか自分から見える景色を気にしながら乗ったけど、特に気になる点はなかった」との印象だ。

 また、芝の距離設定がガラッと変わり、ダートはパターンが3から5に増えた。改修前よりもバラエティーに富んだ番組編成ができる。3~4コーナーは内から外にかけてしっかり傾斜角度をつけたことでスピードを持続してコーナーを回りやすく、勢い良く直線に向くことができる。そこからの攻防が大きな見どころ。開幕初日から熱戦が繰り広げられそうだ。武豊は「待ちに待ったグランドオープン。早くここで乗りたいですね。きれいなスタンドができたし、それがいっぱいになるくらいファンのみなさんに来てもらいたい。いいコースをつくっていただいたので、それに応えるいいレースをしたい」

 全国のファンが注目する「3・3」新コースお披露目。JRA、ジョッキー、厩舎関係者が一丸となって久しぶりの中京シリーズを盛り上げていく。

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