【フェブラリーS】クリムズン服部イズム注入

[ 2012年2月15日 06:00 ]

<フェブラリーS>“善戦以上”を狙うセイクリムズン

 【G1ドキュメント・14日】距離の壁でつい評価を下げてしまいそうになるのがフェブラリーSのセイクリムズン。岡崎もそう思っていたが、栗東の服部師の前向きな言葉に心が揺らぐ。

 「1600メートルを走ったのは1回だけ。しかもその1回がかなりチグハグな競馬だった。距離が駄目だと決めつける材料はないよ。それに最近は1200メートルだと忙しい感じだから、1600メートルの方がいいんとちゃうかな」

 「チグハグだった」と振り返った唯一のマイル経験は昨年のこのレースだ。カペラS、根岸Sと重賞を連勝して参戦。トランセンドに次ぐ2番人気に推されたが、当日は「珍しくテンションが上がって」走れる状態ではなかったと言う。実際にスタート直後、外から先行した馬につられてハミをかんでしまい、直線入り口で早々と息切れ。1秒7差の14着に終わった。それだけに今年こその思いは強い。昨秋に復帰以降は上位争いこそするものの、あと一歩勝ち切れず。6歳だけに衰えも気になるが、服部師に不安はない。

 「確かに最近の成績は不満に感じるけれど、包まれたり挟まれたりで消化不良だからね。今回は勝った負けたは別にして、とにかく力を出し切りたい。出来はピークに近いと思うから」

 厩舎を代表する名馬ブルーコンコルドは2歳から9歳まで丸8年、交流G1を7勝するなど一線級で走り続けた。そして、年を重ねるごとに距離適性を広げていった。セイクリムズンにも服部イズムが受け継がれていれば、善戦以上があっておかしくはない。

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2012年2月15日のニュース