【フェブラリーS】エスポ政権奪還へ!天才武豊とコンビ結成

[ 2012年2月14日 06:00 ]

武豊と新コンビを組むエスポワールシチー

 今年のJRA・G1シリーズ開幕戦「第29回フェブラリーS」が19日、東京競馬場で行われる。7歳を迎えて逆襲を誓うのが一昨年の覇者エスポワールシチーだ。目いっぱいの仕上げを約束した陣営に加え、先週の京都記念を勝って勢いに乗る武豊騎手(42)とのコンビで復権を懸ける。

 まだ終われない。一昨年の勝ち馬・エスポワールシチーを担当する森崎助手が懸ける思いを口にした。

 「年齢的にG1を勝ち抜けるのはこれが最後かもしれない。7歳の夏を越えたらいい勝負はできても、勝つまでは…」

 あくまで常識的に考えての仮定ではあるものの、7歳という年齢になったのは事実。残されたチャンスはそう多くないと考えるのが自然だろう。もちろん、ライバル視するのは昨年の優勝馬トランセンドだ。

 「向こうも完璧な仕上げで来るとはいえ、後先を考えないほどの仕上げはできないはず。こっちはメイチの仕上げで臨める。そのへんのアドバンテージで隙を突けないかな…」

 だが、断然の1番人気に推された前走・平安Sではまさかの2着敗退。評価急落の感もあるが森崎助手は「悲観はしていない」とキッパリ。人気馬に差されたのならともかく、人気薄に逃げ切りを許しただけ。展開のアヤと片付けることは可能だろう。加えて、好調さが裏目に出てしまったと言う。

 「前走の前から背中が使えるようになって、動きが戻ってきた。体が使えてバネがあるので、前走のような不良馬場は空回りする感じでマイナスだった。クッションのある馬場の方がいい」

 攻め気配は良化傾向にある。その足掛かりをつくった主戦・佐藤は、不運にも落馬負傷で手綱を武豊に譲ることになった。そして新パートナーは1週前追いで感触をつかんだと森崎助手は証言した。「我の強い馬。神経過敏なところがある。そのあたりを1回乗って分かってくれた。豊さん、さすがやな、と」。昨年、デビュー2年目から続けてきたJRA連続G1勝利が「23年」で途切れた武豊自身が再び新たな一歩へ。そしてエスポが積み重ねた経験と、歩んだ軌跡をどう生かすのか。逆襲の舞台へ、その手綱は天才の手に託された。

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